地域ではさまざまな催しが行われています。あなたの暮らす町でも毎日のように健康関連や福祉関連、生涯学習などのイベントが実施されていることでしょう。
近所の「いきいき体操」で介護予防
たとえば、全国の市町村で住民主体の介護予防活動の一環として「いきいき(百歳)体操」が実施されています。65歳以上の高齢者が増え続ける中で、元気な高齢者が虚弱にならないよう、虚弱な高齢者は元気になるよう、つまり、高齢者ができるかぎり要介護状態に陥らないように、いきいきと生活が送れるように自立支援するもので、全国で推奨している体操です。
地域の集まりで交流し仲間を増やす
「いきいき体操」は、筋力アップを目指した健康を重視した体操ですが、全国的に広がり定着しているのは、体によいというだけではなく、集まった多くの人のコミュニケーションの場になっているからです。初対面同士で最初は自分との心の戦いでもありますが、一緒に体操をし、会話をするうちに気持ちが明るくなり、知人や友人が増えることもあるでしょう。参加することで知り合いができ、健康状態や生活の悩みを話したり、お互いに休めば心配し合える「仲間」のような親しい関係ができたりもします。
地域清掃や写経など参加できる場は多い
無理のない範囲で地域とつながりを持つことで、情報交換の場ができ、自分が欲している情報やサービスを知ることができ、公民館や公園で町内会や老人クラブが行うイベントにも足が向くきっかけにもなります。地域清掃などまちや人に役に立つ奉仕活動に参加すれば、「やりがい」も生まれて自身も元気になるでしょう。それこそ「布施行」といえます。
また、お寺は入りにくいイメージがあるかもしれませんが、各地のお寺では「写経会」をやっている所も少なくなりません。身近な仏道修行として「般若心経」を写しますが、多くの場合、檀家にかかわらず参加することができ、写経という心が穏やかになる非日常の体験が、人との新たな出会いを生んでいます。歩いて行ける近隣のお寺でやっているかもしれません。家の中にこもらないで、外に出てみれば、「写経会」を見つけたりひょんなことで発見することがたくさんあるでしょう。
求める「縁」は町の情報を知ることから
町会費を集めているような所では、ほとんどの住民に地域の情報は回覧でまわってきますし、市政だよりなどでも催しの告知はされています。自分には関係ないとはなから無視してしまうのではなく、その中から自分が求める情報を知ることもできたりします。まず、興味を持って地域の情報を知ろうとしてください。こんな催しもあるのかと、無料で参加でき大いに活用できるイベントが見つかるかもしれません。
人とふれあうというのは縁を結ぶということ。
自分の住む地域を見渡せば、その縁をつなぐ場があり、縁をつないでくれる人がいるものです。
人は人を幸せにする為にこの世に生まれ、その存在を知ることではないでしょうか?
まさにこの事は孤立孤独を防ぐことになると思います。